ごぼダ

ダムとか旅行とか。写真は下手だよ!

沖縄ダム旅行 07-5日目(2016/02/25) 午前

この日は千葉では雪が降ったそうです。
沖縄は薄曇りですが、朝ご飯でブーストしてお出かけです。

ヤンバルクイナ生態展示学習施設

ヤンバルクイナは冬はあまり活動しないそうなんですが、雨の翌日夜明け前後に餌を採りに出て来ることがあるときいたので、前日雨だったことに賭けて、夜明け前5時くらいから1時間程やんばるの山を車でうろうろしてみました。
ビギナーズラックがあるはずもなく、ヤンバルクイナを見ることは出来ませんでした。
イノシシは見たよ!

野生のヤンバルクイナに会えなかった人でも、生きたクイナに会える場所が、宿の近くにありました。
パークゴルフの奥にちんまりとあります。

ヤンバルクイナは臆病で、巣が危険になると卵を置いて逃げてしまうんだそうです。
そんな事情で、孵化段階から人の手で育てられたのがこちら、キョンキョンです。
なんてったってアイドル、可愛いです。
人慣れしているため、怖がることなく、ガラスのすぐそこまで来てポーズを取ってくれるフォトジェニックなお嬢さんなので、時間をやりくりしてでも見に行くべきです。可愛いです。

冬は羽に空気を入れて防寒しているということで、まん丸です。可愛いです。
あと、学芸員のお姉さんも可愛いです。

安田協同店

共同店(協同店)というのは、地区の人々が出資し合って運営するよろず屋さんのことです。

安田地区にはコーヒー豆農家があり、さすがにそこの豆は高級で出せないそうですが、こだわりの舌で配合したオリジナルブレンドコーヒーを協同店で味わえると、ヤンバルクイナ学芸員さんに勧められました。店頭の黒板にもコーヒーって書いてありますね。

砂糖とミルクはレジ横にあります。
すごく美味しいけど100円ですからね、これ。セブンカフェ要らず。

やんばるの道は側溝に小さな階段がついています。ヤンバルクイナやリクガメなど、小動物が落ちても上ってこられるようにする工夫です。

赤土、森、パイナップル畑、というやんばるの風景が続きます。

あ、捕獲作業してる!

沖縄やんばる海水揚水発電

予約制なので諦めてたんですが、ヤンバルクイナ学芸員さんが「昔いきなり行ったけど、たまたま空いてたからって見学させてもらったことがある」というので、ダメ元で行ってみました。

人っ子一人いない開発中の広い農地を抜けていくんで、心細いにも程がある道のりでした。
途中に左翼運動っぽい車が何台も停まってるとことかあるし。

敷地入口の小さな看板に、見学希望者は電話してくださいと書いてあったので、そこから電話。
午後は予約が入っているけど午前中なら大丈夫、ということで、急遽見学させてもらえることになりました。

J Powerの建物も沖縄テイスト。

海水揚水発電についてのビデオを見て、概要を把握してから発電所へ向かいます。

残念ながら発電していませんでしたが、白いキャップのようなところが点灯していれば発電中の印だそうです。

壁上部の青い球は琉球ガラスの飾りだそうです。
肉眼で見るときれいなんですけど、写真だと上手く写らないなあ。

傾斜7度の坂を上るといよいよ取水口、つまり海です。
7度のダラダラ坂って結構きつい。

上から振り返ったらこうですからね。

波除けの分厚い鋼鉄扉を開けてくれます。

もう1枚鉄柵扉を出ると、あ、シーサー。

正面はいきなりコンクリ片です。鉄柵扉のところには、元々大きな観音開きの扉があったんですが、2015年の台風の大波で破壊されてしまったため、扉があったところを半分コンクリートで壁にして、正面に波除けブロックとしてコンクリ片を立てたんだそうです。
破壊された扉の写真も見せてくれましたが、台風の力というか、波の力というか、いずれにせよ自然の威力が凄過ぎます。

そんな自然の力を借りて発電しようと作られた取水口なので、破壊されないように厳重に消波ブロックが並べられています。

こんなブロックでも、波の力で移動してしまいます。
プールには、写ってないけどイカがいました。

ここの場所の工事には、山沿いの細道が使われたそうです。


中腹を横切るように降りて来る歩道があるそうなんですが、ほとんど使われてない山道らしくて、夏場にそこを降りて浜でキャンプしている学生がいて呆れ半分感心半分だったと話していました。

沖に見えているのは浚渫船で、沖縄ではコンクリートの骨材に使えるほど山や川の砂がないので、海を浚って使っているとのこと。
千葉も山をこれ以上崩さないで、海から浚ってくればいいのに。

海水なので、水圧管は鉄ではなくFRP管です。
そんで、これが上池。

他に何にもない場所に、なにこれってくらい大きいんだってば!

見晴らすための展望台があります。

パノラマでなんとか。

ゴム厚3mmですってよ。

ここでも小動物のために傾斜を緩やかにした側溝が。

土捨場は、今は米軍の敷地っぽいです。

沖縄の諸事情満載の発電施設でした。
急に見学させていただき、ありがとうございました。